ポータブル電源が過放電で動かない!?復活させる方法はある?

せっかく購入したポータブル電源が使えないなんて、本当に困りますよね。キャンプやアウトドアの予定が入っている時や、停電時など、いざという時に使えないと焦ってしまう方も多いでしょう。

ポータブル電源は高価な買い物なので、簡単に買い替えるわけにもいきません。そこで、今回はポータブル電源の電源が入らなくなった時の対処法を詳しくご紹介します。この記事を読めば、焦らずに冷静に対処できるようになるはずです。

例えば、キャンプの準備中にポータブル電源の電源が入らなくて、慌てた経験はありませんか?そんな時、この記事で紹介する対処法を試せば、もしかしたら自分で解決できるかもしれません。

この記事では、ポータブル電源の電源が入らない原因や、具体的な対処方法を分かりやすく解説していきます。ぜひ最後まで読んで、いざという時のために備えておきましょう。

ポータブル電源の過放電とは?

間違った使い方をしてしまうと、バッテリーが過放電状態になり、電源が入らなくなってしまうことがあります。

過放電とは、バッテリーの容量がゼロになった後も、無理やり電気を使い続けてしまう状態のことです。 これは、まるでガソリンタンクが空になった車を無理やり走らせ続けるようなものです。

過放電が起こると、バッテリーがダメージを受け、寿命が縮んでしまいます。 さらに、深刻な場合は、バッテリーが完全に壊れてしまい、ポータブル電源自体が使えなくなる可能性もあります。

なぜ過放電が起こってしまうのでしょうか?

電池残量が少ない状態で長期間放置する

⇒バッテリーは、使わずに放置していると自然に放電していきます。残量が少ない状態で放置すると、バッテリーが完全に空になってしまう可能性があります。

バッテリー残量0の状態で、充電しないまま放置する

⇒バッテリーが完全に空になった状態で放置すると、過放電状態になりやすくなります。

過放電の状態になると、バッテリーの安全装置が働き、充電がストップします。 これは、バッテリーを保護するための機能ですが、一度過放電状態になると、なかなか充電が再開されないことがあります。

ポータブル電源のメーカーによっては、過放電状態になるとディスプレイに特別なマークが表示されることがあります。 例えば、Jackeryというメーカーのポータブル電源では、過放電マークが表示されます。

もし、ポータブル電源が充電できなくなったり、過放電マークが消えなかったりする場合には、メーカーに相談することをおすすめします。 メーカーによっては、バッテリー交換などの対応をしてくれる場合があります。

ポータブル電源が過放電状態になる原因

過放電を引き起こす主な原因としては、ケーブルの接続不良周囲の温度が挙げられます。

ケーブルの接続不良

ポータブル電源と充電器、または他の機器との接続がしっかり行われているか確認しましょう。一見、しっかりと接続されているように見えても、プラグが少し浮いていたり、ケーブルが緩んでいたりする場合があります。特に、複数のケーブルを接続している場合は、一つ一つの接続部分を丁寧に確認することが大切です。

周囲の温度

ポータブル電源は、周囲の温度によって性能が大きく左右されます。メーカーによって設定温度は異なりますが、一般的に0℃~40℃程度の範囲内で使用することが推奨されています。例えば、Jackery社のポータブル電源1500Proの場合、0℃~40℃、2000plusの場合、0℃~45℃が適温です。

もし、ポータブル電源を極端な高温または低温の場所に置いていた場合、温度保護機能が働き、充電が停止してしまうことがあります。このような場合は、ポータブル電源を適切な温度の場所に移動し、しばらく放置してから充電を再開してみてください。

ポータブル電源の過放電、電源が入らない時に復活させるやり方

ポータブル電源を過放電から復活させるための具体的な方法をいくつかご紹介します。

長時間充電を試す

長時間放置されたリチウムイオン電池は、長時間充電することで復活する場合があります。24時間程度、充電器に繋ぎっぱなしにしてみましょう。ただし、一部の機種では発火の危険性も指摘されているため、充電中は必ずそばで見守り、安全な場所で充電を行うようにしてください。

複数回充電を繰り返す

一度の充電で復活しない場合、複数回充電を繰り返してみるのも有効です。過放電からの時間が短いほど、復活しやすい傾向があります。何度か試しても改善が見られない場合は、諦めずに購入先のサポートに相談してみましょう。

バッテリー交換する

上記方法でも回復しない場合は、残念ながらバッテリー交換が必要となる場合があります。

ポータブル電源のバッテリー交換は、機種によって対応が異なります。

近年では、ユーザー自身でバッテリーを交換できる機種も増えてきました。交換方法については、各メーカーの取扱説明書をご確認ください。

メーカーによっては、バッテリー交換をユーザー自身で行うことができない場合があります。このような場合は、メーカーのカスタマーサポートに連絡し、修理や交換を依頼しましょう。

実際に各メーカーに問い合わせて対応例を聞いてきました。以下をご覧ください

  • Jackery⇒ 購入時期によって対応が異なります。購入後1ヶ月以内であれば新品交換、保証期間内であれば無償修理、保証期間外であれば有償修理となる場合が多いです。
  • EcoFlow⇒ メーカーのサポートページに動画が用意されており、その動画を見ながらサポートセンターに連絡することで、具体的な手順を教えてもらえます。
  • Anker⇒ カスタマーサポートに連絡することで、状況に応じた適切な対応をしてもらえます。

ポータブル電源の過放電を予防する

過放電を防ぐためにはどうすれば良いのでしょうか?コツがいくつかあるので順に説明しますね

こまめに充電する

最も効果的な方法は、こまめな充電です。ポータブル電源のバッテリー残量が少なくなってきたら、すぐに充電器に繋ぎましょう。特に、長期保管する場合は、必ず充電してから保管してください。

バッテリーを空にするまで使い切ることは、できるだけ避けましょう。 ポータブル電源は、スマートフォンと同様に、ある程度の電力を残した状態で保管することがおすすめです。

自然放電しにくい機種を選ぶ

自然放電はバッテリーの寿命を縮める大きな原因の一つです。

「自然放電」とは、電源につないでいない状態でも、バッテリーの電力が少しずつ減ってしまう現象のこと。まるで植物が水を失っていくように、バッテリーも少しずつエネルギーを失っていくのです。

自然放電の速度は、バッテリーの種類によって大きく異なります。従来の鉛蓄電池は、1ヶ月で約20%もの電力を失ってしまうため、頻繁な充電が必要でした。一方、近年注目されているリン酸鉄リチウムイオン電池は、非常に自然放電率が低く、1ヶ月でわずか1%程度しか電力が減りません。

これは、まるで冷蔵庫の冷凍室のように、中身を長期間新鮮に保てるようなイメージです。リン酸鉄リチウムイオン電池を搭載したポータブル電源なら、長期間保管してもバッテリーの劣化を最小限に抑え、いざという時に安心して使うことができます。

メーカー保証を受けられる状態にしておく

電源が入らなくなってしまうといったトラブルは、誰しもが避けたいところです。そんな時、頼りになるのがメーカー保証です。

メーカー保証が付いているポータブル電源を選ぶことで、もしもの故障や不具合の際に、無償で修理や交換をしてもらうことができます。例えば、バッテリーの寿命が尽きたり、何らかの原因で電源が入らなくなってしまった場合でも、保証期間内であればメーカーに依頼することで、新しい製品と交換してもらえる可能性があります。

また、多くのメーカーでは、基本保証に加えて、有料で延長保証サービスを提供している場合があります。延長保証に加入しておけば、保証期間をさらに長くすることができますので、より安心してポータブル電源を使用し続けることができます。

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