「ポータブル電源はどこで充電するのが一番良いの?」
こんな疑問をお持ちの方もいるのではないでしょうか。ポータブル電源は、家電製品と同じように、使えば使うほどバッテリーの容量が減っていきます。せっかくアウトドアで活躍してくれるポータブル電源も、充電ができないと意味がありません。
そこで今回は、ポータブル電源の充電方法について、安全に充電するための注意点も交えて詳しく解説します。
ポータブル電源の基本的な充電方法
家庭用コンセント
ポータブル電源を充電する方法はいくつかありますが、最も一般的なのは家庭用コンセントを使う方法です。
ポータブル電源には、通常、ACアダプターが付属しています。このアダプターを、自宅のコンセントに差し込むだけです。スマートフォンを充電する時と同じように、誰でも簡単に充電を開始できます。
ただし、充電時間はポータブル電源の容量によって大きく異なります。一般的に、大容量のポータブル電源ほど充電時間が長くなります。多くの場合、6~7時間程度かかると考えておきましょう。
ポータブル電源を選ぶ際には、充電時間も重要なポイントです。
短時間で充電したい場合は急速充電に対応したモデルを選ぶと、充電時間を短縮できますし、大容量のポータブル電源が必要な場合は長時間の充電時間を覚悟しないといけません
例えば、キャンプで頻繁に使う予定であれば、短時間で充電できるモデルを選ぶと、現地での滞在時間を有効に活用できる一方、災害時の備えとして大容量のポータブル電源を用意したい場合は、充電時間が長くても構わないでしょう。
シガーソケット出力
シガーソケットからの充電は、家庭用コンセントに比べて充電時間が大幅にかかってしまう点が挙げられます。これは、シガーソケットから供給される電力が、家庭用コンセントに比べて少ないためです。そのため、外出先で少しだけ充電したいという時や、長時間運転する際に少しずつ充電していくといった使い方に向いています。
また、シガーソケットで充電する際は、車のバッテリーへの負担も考慮する必要があります。ポータブル電源の充電中は、車のバッテリーから電力が供給されるため、バッテリーが消耗しやすくなります。そのため、長時間充電したり、バッテリーが弱っている状態で充電したりするのは避けましょう。
さらに、シガーソケットの出力によっては、ポータブル電源の充電ができない場合や、充電速度が遅くなる場合があります。ポータブル電源と車のシガーソケットの出力との相性も確認しておくことが大切です。
具体的な活用例としては、長距離ドライブ中の備えとして、長距離ドライブ中にポータブル電源を少しずつ充電しておけば、緊急時や休憩中にスマホやタブレットを充電したり、小型家電製品を使用したりすることができます。
また、キャンプやアウトドアで、車でキャンプ場に向かう途中にポータブル電源を充電しておけば、キャンプ場で電力が不足した場合に備えることができますね。
当たり前ですがシガーソケットから充電するには、エンジンをかけている必要があります。
あとは、バッテリー上がりを防ぐために、長時間充電する場合は、定期的にエンジンをかけたり、ジャンプスターターを用意しておくといいですよ
カーインバータ
カーインバータとは、簡単に言うと、車のシガーソケットに差し込むだけで、家庭用のコンセントと同じようなAC100Vの電源を作れる魔法の機械のようなものです。
通常、ポータブル電源を車内で充電する際は、シガーソケットを使いますが、このシガーソケットからの給電量は限られています。そのため、大容量のポータブル電源を充電しようとすると、時間がかかってしまうのです。
しかし、カーインバータを使えば、シガーソケットよりもはるかに多くの電力を供給できるため、短時間でポータブル電源を充電することができます。
例えば、キャンプ場でポータブル電源を使って電気ケトルでお湯を沸かしたり、冷蔵庫を動かしたりしたい場合、カーインバータがあれば、短時間で充電を完了し、快適に過ごすことができます。
カーインバータは、種類や出力によって価格が異なりますが、ポータブル電源の容量や、充電したい家電製品の消費電力に合わせて選ぶことが大切です。
注意したいのは、カーインバータを使用すると、車のバッテリーに大きな負荷がかかります。長時間使用したり、高出力の機器を使用したりする場合は、車のバッテリーが上がってしまう可能性があるため注意が必要です。
ソーラーパネル
太陽光ソーラーパネルを使えば、太陽の光をエネルギーに変えて、ポータブル電源を充電することができます。
太陽の光が当たる場所であれば、どこでも充電できます。キャンプ場やアウトドアはもちろん、停電時など、普段電気が使える場所でも、窓際などで充電可能です。
太陽光はクリーンなエネルギーなので、環境への負荷が少ないですし、一度購入すれば、燃料費がかからず、長期間にわたって使用できます。
ただし、太陽光パネルでの充電は、天候や時間帯によって発電量が変化するため、満充電になるまでに時間がかかります。短時間で大量に充電したい場合は、コンセントからの充電も併用検討しましょう。
有料スポット
Carstayは、全国各地に設置された駐車場やキャンプ場などを予約できるサービスです。その中でも、Carstayステーションと呼ばれる場所は、ポータブル電源の充電に特化したスポットと言えるでしょう。
Carstayステーションの魅力は、なんといっても家庭用コンセントと同じような速度で、ポータブル電源を充電できる点です。一般的な車載のシガーソケットよりもはるかに早く充電できるため、時間がない時でも安心です。
例えば、長距離ドライブの途中で立ち寄ったCarstayステーションで、ポータブル電源を充電しながら休憩を取ることができます。目的地に着くまでに充電が完了していれば、車中泊で快適に過ごすことができます。
一部のCarstayステーションは予約が必要な場合があります。事前に予約しておくと、スムーズに利用できます。
シガーソケットからポータブル電源を充電する際の注意点
多くのポータブル電源は、車のシガーソケットから充電することができますが、安全に充電するためにはいくつかの注意点があります。
シガーソケットからポータブル電源を充電する際は、以下の点に気をつけましょう。
コードを雑に扱わない
充電ケーブルは、車の振動などで折れたり断線したりする可能性があります。コードを無理に曲げたり、重たいものを乗せたりしないように注意しましょう。
分配ソケットにはつながない
シガーソケットに複数の機器を接続するための分配ソケットを使用する場合、過負荷になる可能性があります。特に、ポータブル電源のように大電力を消費する機器を接続する際は、単独のシガーソケットから充電することをおすすめします。
高温車内で充電しない
車内が高温になると、バッテリーが劣化したり、発火する危険性が高まります。炎天下の車内や、エンジンを長時間かけたままの車内での充電は避けましょう。
ポータブル電源を車内に置いていかない
充電が終わったら、ポータブル電源を車内から取り出すようにしましょう。車上荒らしの被害に遭う可能性もあります。
アイドリングストップ機能は使用不可
アイドリングストップ機能を使用すると、エンジンが頻繁に停止するため、ポータブル電源への充電が不安定になることがあります。充電中はアイドリングストップ機能をオフにするか、別の充電方法を検討しましょう。
これらの注意点を守らないと、最悪の場合、火災につながる可能性があります。ポータブル電源は便利な反面、使い方を誤ると危険なものです。
シガーソケットは、車のバッテリーから直接電力を供給するため、使い方を間違えると、思わぬトラブルに繋がる可能性があります。例えば、ポータブル電源の消費電力が大きすぎると、シガーソケットのヒューズが飛んでしまったり、配線が熱くなりすぎて溶けてしまうことがあります。最悪の場合、車両の故障や火災の原因になることも考えられます。
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